ローターを止めようとする力はパッドが押し付けられる事で発生します。
抵抗力(回転力)はパッドがローターの何処を押すのかと言う事でも変化する事は御存知だと思います。(なので、ビッグロータ)ここでは、パッドの中心位置でパッドの摩擦力が発生するとすると、343mmのローターでパッドの高さが50mmとすると、中心から146.5mmの位置でパッドが摩擦力を発生させる事になります。
先ほどの315mm(腕)452kg(力)と146.5mm(腕)と摩擦力が同じ回転力ですから、972kgの力となります。
パッドの摩擦係数を設定すると、ローターを2777kgでパッドで押し付けている事になります。(ローターが小さいと押し付ける力は大きくなります)パッドはローターの裏表に付いていますので、パッド1枚に対しては1388kgですね。
キャリパーピストン面積の総和が25cm2(片側)だと、55.5kg/cm2の液圧となります。(1388kgのとき)
この液圧になるまでブレーキペダルを踏み込んでもらえばフロントの制動力は足ります。
通常の車にはPバルブ(プロポーショニングバルブ)なる減圧装置が付いていて、マスターシリンダーとリアブレーキユニットの間に装着されています。
フロント側で得た液圧をPバルブにより減圧するのです。
ここでは33.3kg/cm2とします。
Pバルブについて、
実際の減速Gと、液圧とは直接の関係はありません。(重要)しかし、大きい減速Gを得ている時は高い液圧になっているのが通常です。
グラフで示している様に踏力でリアの配分は変わってしまいますので、何%という言い方はできません。(バランスバーのレースカーは除く)Pバルブの設定も触れないと思って下さい(他車流用はOK)
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