また、頂点の左右位置(車の前後に相当する)によっても変わる事を想像するのは容易だと思います。
従って、重心位置も影響する事になります。
車輌の最大減速力というのは、実は決まっているのです。(摩擦係数により)
(1.0G〜1.2G:1.0Gとは地球の引力と同じ、全ての重量のある物に重量の分だけ力がかかると言う事)
車輌重量が同じならば、この絵で言うところの指先の力が三角形の形によらず、一緒と言う事です。
指先の力が一緒なのに、A、B点に働く力が違う事に着目して下さい。その力の違いはタイヤを押し付ける力と代弁することが出来ます。三角形の形状(重心高さ、重心位置、ホイールベース)でタイヤを押し付ける力が変化するのです。
タイヤを押し付ける力がブレーキとどういう関係かと言うと、消しゴムを机に置いて滑らせる事を想像してもらうと、同じ接触面積でも重量があれば、動きにくいことが想像できると思います。これにより、
欲しい減速力でタイヤの発生しなければならない各前後左右の力が算出できるのです。
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