TOYOTA SUPRA(JZA80)
誰が見てもスポーティな印象を持つスープラ、爆走するシーンが連想できる車です。
この車、ハイテクマシン(GTR)や、華やかなピュアスポーツマシン(NSX)に囲まれ、ちょっと、辛い立場にあります。
2駆で大柄なFRな、彼女を考えてみます。
エンジンは丈夫な2J、3リッターのツインターボはマフラー交換で400psを超えるハイスペックです。完全な調子を得るためにセッティングを施す事で430psほどになります。絶対に壊れません。このエンジンDOHCのくせに回りません。理由はロス馬力を誘発する振動のためです。日産のRBは振動を押さえ込むための努力で、可能とさせていますが、振動が出るのは自然の摂理なんです。絶対に出るのです。そのため、長所を生かすべく設計されたのがトヨタの2Jです。(だから、RBは壊れ易くなる:振動が敵なんです:馬力とは無関係に…)逆に、回らない、回さないから壊れません。強いです。現実に800psで造った車も富士のストレートを6速7000rpmで何周しても問題はありません。(ちなみに富士で320km出すには、これぐらい馬力が要ります)
排気量は3000CCでトルクがあります。従って回さなくても力ありますし、タービンのセレクト範囲も広がります。コーナーの旋回中、スロットルをいれ始める時のつきの良さは大排気量ならではです。RBで同じトルクを得るには微少ブースト領域を使わなければなりませんね。大排気量を活かした自然な立ち上がりの加速ができるため、スロットルコントロールが楽です。もし、ミスで回転をドロップさせてもトルクが助けてくれます。
中間トルクのある400psですから、けっこう、速いですね、外車勢はブッチギリでしょう。
車体はソアラと共通です。トヨタのフラッグシップですから、フレームワークはちゃんとしてます。GTRより鉄板1枚多い感じでしょうか。(だから重い)ドアもバックドアも大きく開口部は大きいです。が、サイドシェル(ドア下のフレーム、乗り込む時にまたぐ部分)の厚み幅は凄いすごいです。ここで、前後のタワミを受け止めています。
バックドアも大きいですが、リアサスペンションを囲むフレームがトランクスペースを犠牲にするほど張り出しています。
フロント周りはバルクヘッドからストラットタワーに伸びる直線のフレーム。(昔は、ここを補強してた)
以上、やる事はやってあるという車体です。当然、プラスアルファを望むなら補強が必要となりますが、ベース車輌としては、良いと思います。
ただし、ソアラですから、ダブルウイッシュボーンの欠点、振動が入り易いのを嫌って柔らかブッシュが使われています。弊社ではそのため、リジットブッシュを製作しました。
ダンパーも色々試している時、ボディ補強を真剣に考えているさなかに、JRZダンパーが到着したのですが…今もって補強は実施されていません。悪戯に硬いダンパーはボディを痛めますね。
ちゃんとしたフレーム、良く動くダンパーのお陰で、基本に忠実な車体の動きが実現できます。
エンジンはマフラー付けてセッティングのみ、車体はJRZダンパーとブッシュを入れます。外見はダウンフォースの出るフロントバンパーとウイングを付けてレッツゴーですね。
これで、筑波なら、3秒台が狙えます。練習に通ってもらって、2秒台…
運転に集中できる車です。自然な動きをするダンパーですからラインを考えて走れます。
ブレーキは320km/hでも効きます。(効くだけですけど…)ので、筑波ぐらいで周回を重ねなければパッドのみでOKです。
正直いって1分台とか分切りはこの仕様では辛いと思います。その先は詰めた仕様を考えないといけません。
だれか、やりませんか?(うちの車はF1ツインの800PSなので、馬力で速いと言われるのが悔しいので)

FRの本随はここに有りです。(申し訳ないですが、Z32のようなトリッキーな動きはありません)
筑波を2秒台ではしれ、400psで街中を駆け抜けるのはいかがでしょう?お手軽仕様です。
車は重いですが、車としての質感はありますので、軽薄な動きはしません。大人の遊びが理解できる方にお勧めします。中身が伴う、シャコタンスープラです。